宅建に独学で合格しようと考えた場合、どのテキストや問題集を使って学習をするか迷う人がほとんどです。
本記事を読めば、独学する際にテキストを選ぶポイントや、おすすめのテキスト・問題集がわかります。
独学で使うテキストを選ぶ際のポイント
独学で使うテキストを選ぶ際には、選ぶ基準を持って使うテキストを判断していくことが大切です。
特に独学の場合は教材選びに失敗してしまうと、十分な学習時間を確保しても合格に結びつかない可能性があります。
実際に、テキストを選ぶ際に意識すべきポイントについてみていきましょう。
評価が高いテキストを使う
独学でテキストを選ぶ場合、テキストに関する評価が重要な判断基準になります。
ネット上のクチコミ等を元に、読みやすい文章や良質な問題が含まれているテキストを選ぶことができれば大きな失敗をすることはありません。
また、周りに宅建試験を受験した経験がある人がいれば、直接おすすめの問題集を聞くことも可能です。
受験した経験を踏まえて使ったテキストの長所や短所を聞くことができるため、リアルな使い心地を参考にテキストを選ぶことができます。
1冊のテキストを何周もする前提で選ぶ
テキストを選ぶ際には、1冊のテキストを何周も解くことを想定して選ぶことをおすすめします。
宅建試験は基本的に暗記する事項がほとんどであり、反復して問題集や過去問を反復して解くことで得点力をアップする勉強法が主流とされています。
よって、複数のテキストを並行して使うよりも、1冊のテキストに含まれる問題を完璧に理解する方が効率よく知識を定着させていくことが可能です。
テキストを選ぶ際には、複数回解く際にちょうどいいと感じる難易度や問題量を含むものを選ぶようにしましょう。
独学する人におすすめのテキスト・問題集
ここまで独学する際にテキストを選ぶポイントについて解説してきました。
しかし、実際に自分1人でテキストを選ぶと、「本当にこのテキストで良かったのか」と不安に感じる人もいるかもしれません。
以下では独学する際におすすめのテキストを紹介しているので、内容について詳しく見ていきましょう。
わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト(TAC出版)
このテキストは、資格試験では有名なTACから出版されており、合格のために必要なノウハウが1冊のテキストに盛り込まれています。
テキストの中身はフルカラーとなっており、赤シートを使って重要箇所を隠すことも可能です。
また、1冊のテキストを4つに分けることができる仕様になっており、分野ごとに集中して学習したり、1分野だけ持ち出して学習するということも可能です。
文章自体も講義形式で読みやすく、初学者でも理解しやすい内容となっています。
宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト(LEC)
本テキストでは、各分野の重要度を3段階で表示しており、学習に対する得点が多く見込めない分野に関しては無理して学習する必要がない旨を記載してあります。
内容自体はシンプルに要点をまとめたものになっており、必要な情報に絞って学習をしていくことが可能です。
また、各章の終わりに簡単な過去問が掲載されていることも特徴です。
章ごとに学習した内容に沿った問題に回答することができるため、インプットとアウトプットを並行して行うことができます。
ユーキャンの宅建士速習レッスン(U-CAN)
このテキストは教科書のような作りであり、講義形式によって知識をインプットしていくことが可能です。
中身の配色もフルカラーではなく、基本的にシンプルな作りとなっていることから、フルカラーの参考書を使いたくないという人には特におすすめです。
また、「よくある質問」というコラムが設けてあり、学習を進めるにあたって抱きやすい質問に対して詳しい解説が掲載されています。
シンプルな参考書でじっくり勉強したいという人におすすめの1冊です。
みんなが欲しかった! 宅建士の教科書(TAC出版)
このテキストは「見て理解する」ことを目指しており、直感的に知識をインプットすることが可能です。
特に、図や表などが多数掲載されていることから、文章よりも感覚的にインプットしたい人が使いやすいと感じる参考書だと言えます。
しかし、内容自体は最低限の知識に限定して掲載されているため、試験範囲のすべてをカバーしているとは言い難いです。
よって、初学者よりも一通りの知識をインプットした経験のある人が利用することで効果を発揮すると言えます。
無料で独学攻略したい場合
独学は試験対策としてかかる費用はテキスト代程度であり、通信講座等を利用するよりもコストを抑えて学習することが可能です。
しかし、テキスト代もかけずにとにかく無料で試験勉強をしたいと考える人もいるかもしれません。
実際に、無料で宅建を独学攻略する方法について見ていきましょう。
ネットやアプリで過去問を探す
ネット上には無料で過去問を公開しているサイトがあるため、過去問を中心に学習する場合は無料で勉強を進めることができます。
過去問だけに集中して試験対策を行うことができるため、無料で試験の傾向等を掴むことができます。
また、アプリでも同様に過去問をまとめているものがあるため、スマホでも無料で試験対策を進めることが可能です。
周りの人に問題集をもらう
周りに宅建を受験した人がいれば、使っていた問題集をもらえることがあります。
誰かが使用した痕跡や、メモ等が書かれていても気にならない人は問題集を貰った方がコストを抑えて勉強することができます。
ただし、過去の問題集を使って学習を進める場合、法改正が行われた箇所については注意する必要があります。
宅建では毎年、法改正に伴って解答の解釈も真逆になることがあるため、問題集とは別に法改正されたポイントをチェックしておくことが重要です。
まとめ
独学で宅建合格を目指す場合、最初の教材選びがとても重要です。
しかし、テキスト選びで迷って学習を始める日が遅くなってしまうよりも、1日でも早く学習を始める方が合格に結びつくことも事実です。
テキストに関する評価をしっかりと確認し、自分が納得して選んだテキストを試験日まで使い続けて合格を目指していきましょう。